10月のニュージーランドの貿易赤字は、予想より少なく3億1,900万NZドル(2億4,924万豪ドル)となり、1月から10月までの年間貿易収支は10億NZドル(7億8,131万豪ドル)以上の黒字となり、過去16年間で最高となった。
ニュージーランド統計局(SNZ)によると、10月の貿易赤字額の3億1,900万NZドルは輸出額の8.7%相当となった。 しかし、過去5年間の10月の貿易赤字額の輸出額に対する割合は平均29%となっている。 ニュージーランドの10月の貿易収支は常に赤字となっている。 先月、ロイターが行なった調査では、10月の貿易赤字は4億3,800万NZドル(3億4,221万豪ドル)と予想していた。
一方、10月までの今年の年間貿易収支は、12億NZドル(9億3,757万豪ドル)の黒字で、輸出額の2.8%となっており、過去5年間の同期比の平均は14%の赤字となっている。 最後に年間貿易黒字が10億NZドルを越えたのは1994年の1-9月で、輸出額に対する割合は6.4%となっている。
10月の輸出額は前年同月より24%(7億2,300万NZドル)増えて37億NZドル(28.9億豪ドル)となり、輸入額は前年同月より16%(5億4,100万NZドル)増えて40億NZドルとなっている。 輸出は粉ミルク・チーズ・バターが前年同月比で62%(4億1,800万NZドル)増え、丸太・木材・木材製品も29%(6,000万NZドル)増えたが、食肉・食用内臓が骨付き冷凍ラムカットが減ったのが大きく影響して6.6%(1,700万NZドル)減少した。 一方、輸入は原油が一時的に大きく増えて47%(1億3,000万NZドル)増加し、資本財も16%(1億10万NZドル)、産業輸送機器も31%(4,800万NZドル)、自動車も19%(4,200万NZドル)増えている。 (Source:
NZPA, 29/11/10 "NZ annual trade surplus above $NZ1b")